Next Station - 次の美術駅へ 展
 名古屋市民ギャラリー矢田
 2006年10月18日[水]- 29日[日]
 素材 : 映像、机、椅子、スケッチブック、定規、デスクライト、脚立、掃除道具など
 Cooperation : Eto Rika, Vamos Crew Co.,Ltd.






机や椅子をはじめ、このインスタレーションを発想していた時に使っていたもの、スケッチブックや定規などと、
その映像作品「Critical Point Symmetrical Coincidence IN⇔OUT」、掃除道具、非常口のサインまでをシンメトリーに配置し、
空間を二分した。実なのに虚を感じさせ、虚なのに実を感じさせるインスタレーション。


 





両サイドの壁面に投影される映像は、カメラカー(模型列車の先頭にカメラを搭載したもの)で撮影したものである。心音のように時を刻む時計の音と共に、列車は玩具の人魚、生魚、街、ミニチュアの車、フィギュア、砲弾、香、振り子、ガラス球、水滴などが配された世界を巡る。 観る者は、あたかも自分が小さくなって模型の列車に乗り込み、先頭車両から風景を眺めながら旅をしているようなスケールトリップを味わう。   やがて列車はトンネルを潜り、目の前(現実世界)に滑り出してくる。その間は時計の音は消え、観る者は自分がいる現実空間を意識することとなる。虚(映像)でありながら現実世界と関わる列車。そしてはまたトンネルを潜り、壁の中の世界へと戻り終わらない旅を続ける。







Critical Point Symmetrical Coincidence IN⇔OUT